スペシャリストの証明

近年では医療の高度化や複雑化によって、看護師が行なう看護業務においてもより高度でかつ特殊な技能が必要となる場面も増えている傾向にあります。
そのため、 各分野におけるスペシャリストとしての看護師が必要となっているのが現状です。
そういった背景から、1994年に専門看護師、1995年には認定看護師の制度が設けられました。
さらに1998年には、病棟管理を円滑に行なえる高いマネジメント能力を持つ管理職を育成するために、認定看護管理者制度が制定されました。
今後の自分自身の看護師としての仕事のあり方に悩んでいる方や、看護師として仕事を極めたいが何を目指したらよいのが迷っている方は、専門看護師や認定看護師を目指すのが望ましいです。
いずれも看護師としての豊富な知識と技術を持つスペシャリストとして認められるキャリアアップ資格であり、 病院内外での活動の範囲も広がり、専門的な技術を求められたりほかの看護師の指導をしたりできるので、看護のやりがいをさらに感じられるでしょう。
資格を取得するには、一定期間の看護経験や実務研修が必要となり、資格教育課程を修了し認定審査を受けることになります。
認定看護師の場合には、職場を半年以上離れることになり、 専門看護師の場合は大学院課程の修了が条件となっています。
金銭面や時間的な負担が心配になることは当然ですが、資格取得中の給与の保証や通勤費用などのサポートを行なう資格支援制度がある医療機関は多いため、支援制度によるバックアップを受けつつ取得を目指すのがベストです。
資格の取得は大変ですが、取得することでキャリアアップはほぼ間違いないと考えて差し支えないでしょう。
その他のキャリアアップ方法については、こちらのサイトを参考にしてみてください→→《看護師の出世街道